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HPSとは何か?HSPの特徴を心理カウンセラーが丁寧に解説します!

HSPという言葉や概念が、最近注目を集めています。
以前からあった言葉ですが、近年はHSPの関連本がかなり増えています。
私も2017年に「本当は傷つきやすい人たちへ」というHSP本を書きました。

なぜ、HSPが注目を集めているかというと、私たちがさんざん苦しんできた原因や、他の人と違ってとても生きづらい人生を送っていた原因がHSPで説明がつき、対策すればグッと人生が生きやすくなるからです!

「なんで私だけこんなに生きづらいの?」
「なんで周りの人は平気で幸せそうに生きられているんだろう?」
「人生ってなんでこんなに苦しいことばかり起こるの?」

そんなふうに感じていた人がHSPの資質を知ると、「なんで?」が分かります。

「え~、もっと早く知りたかったぁ!」
「なんでこんなに生きづらかったのかがよく分かった!」
「だから、私はこんな苦しかったんだ!」

「なんで?」が分かると、対策すれば大丈夫です!

まずは、HSPをガッツリ理解しましょう!
本記事はHSPの理解を深めるために書きました。

HSPとは?

HSPとはHighly Sensitive Personの頭文字を取ったものです。

日本語に訳すと「とても繊細な人」「繊細すぎる人」「敏感すぎる人」になります。

簡単に言えば、外側の刺激に対して過敏であるということです。
それは、精神的なものだけではなく、物質的なものも当てはまります。

HSPという概念はアメリカの心理学者であるエレイン・N・アーロンが提唱したものです。1996年に「Highly Sensitive Person」というタイトルの本を出版し(邦訳「ささいなことにもすぐに動揺してしまうあなたへ」)、ロングセラーになりました。

5人に1人はHSP

エレイン・N・アーロンによれば、HSPは全人口の15~20%もの人に見られます。
5人に1人はHSPということになります。

HSPは少数派なので、世の中の大半の人はHSPと感じ方や捉え方が違います。そのため「私は人と違っている(ネガティブな意味で)」と感じがちです。

とはいえ、単純計算で日本人のHSPは約2000~2500万人いることになり、かなりの同士がいます。

HSPと一言でまとめても、何に対して敏感であるかは人によって違います。また、敏感さの度合いも人それぞれです。

HSPは病気や障がいではない

HSPは資質であり、病気ではありません。
また、障がいでもありません。

HSPは生まれつきの資質+後天的に獲得したもの

資質というと生まれつきのものということです。
但し、今の繊細さは全てが資質というわけではありません。

「資質」+「後天的な心の傷によって身についた過敏性」=「今の状態」

元々、繊細な資質を持って生まれて、家庭環境や学校などの出来事によって資質が強化されている状態です。

そのため、変えられる面と変えられない面があります。
とはいえ、変えられない面は、対策すれば欠点の影響を最小限にできます。

ちなみにHSPは長所がたくさんありますので、長所を活かして、自分らしさを発揮して充実した人生を送ることができます!

HSPチェックリスト

まずは自分がHSPかどうかをチェックしてみましょう!

次の質問に、感じたまま答えてください。少しでも当てはまるのなら「はい」と答えてください。全く当てはまらないか、あまり当てはまらない場合に「いいえ」と答えてください。

  • 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
  • 他人の気分に左右される
  • 痛みにとても敏感である
  • 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
  • カフェインに敏感に反応する
  • 明るい光や強い臭い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
  • 豊かな想像力を持ち、空想に耽り(ふけり)やすい
  • 騒音に悩まされやすい
  • 美術や音楽に深く心動かされる
  • とても良心的である
  • すぐにびっくりする(仰天する)
  • 短期間にたくさんのことをしなければならないとき、混乱してしまう
  • 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
  • 一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
  • ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける
  • 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
  • あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
  • 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
  • 生活に変化があると混乱する
  • デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
  • 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
  • 仕事をするとき、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
  • 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた

以上の質問のうち12個以上に「はい」と答えたあなたはおそらくHSPでしょう。しかし、どの心理テストも、実際の生活の中での経験よりは不正確です。たとえ「はい」がひとつかふたつしかなくても、その度合いが極端に強ければ、そんなあなたもHSPかもしれません。

引用「ささいなことにもすぐに『動揺』してしまうあなたへ。」エレイン・N・アーロン/冨田香里訳 SB文庫

テストはいかがだったでしょうか?

ちなみに私は20個当てはまりました。立派なHSPです!

HSPの特徴

HSPのチェックテストでHSPの特徴は何となく分かっていただけたと思いますが、もう少し具体的に特徴を書いていきます。

HSPの特徴
  • 傷つきやすい(感じ方が敏感)
  • 人の些細な言葉でも大きなショックを受けてしまう(感じ方が敏感)
  • 何気ない言葉をネガティブに捉えてしまう(捉え方が敏感)
  • 愛情深く、優しい(自分が傷つきやすいため他人にも優しく振る舞う)
  • 良心的で正義感が強い
  • 純粋で他人の言うことをすぐに信じてしまう
  • 細かいことに気がつく
  • 細かいことが気になる
  • 他人の間違いに気がつきやすい
  • 他人の気持ちがよく分かる(自分が傷つきやすいと他人をケアする癖がつきやすい)
  • ストレスを感じやすい(ストレスに敏感)
  • ストレス反応が身体に出やすい(めまい、体調不良、肌に出るなど)
  • 騒がしいところが苦手(音に敏感)
  • 強い光が苦手(視覚が敏感)
  • 乱雑な部屋が苦手(視覚が敏感)
  • 汚いものや場所が苦手(清潔さに敏感)
  • 香水などの臭いが気になる(嗅覚が敏感)
  • 身体の痛みを感じやすい(痛みを感じる神経が敏感)
  • お腹を下しやすい(胃腸が敏感)
  • 柔軟剤の臭いが苦手(化学物質に敏感)
  • 金属製のアクセサリーをつけるとかぶれる(肌が敏感)
  • 化粧品に敏感(肌が敏感)
  • 他人が不機嫌だと気になる(他人の感情に敏感)
  • 他人の感情の影響を受けやすい(他人の感情に敏感)
  • 他人の表情や言動を機敏に察知する(他人の動作に敏感)
  • 人が困っているとつい手を出したくなる(他人の感情や自分の愛や罪悪感に敏感)
  • つい我慢や自己犠牲をしてしまう(他人の気持ちに敏感で寄り添いすぎる)
  • 会議では自分の意見よりも他人の意見の調整役をやる(他人の思いや気持ちに敏感)
  • 人の気持ちを考えて優先してしまう(他人の気持ちに敏感で優しい)
  • 自己主張やNoが言いにくい
  • 人からの影響を受けやすい(人のエネルギーに敏感)
  • 相手のエネルギーを奪う「エナジーバンパイア」の餌食になりやすい
  • 緊張しやすい(恐れに敏感)
  • 疲労感が激しい(敏感さで振り回されるため)
  • 満員電車に乗るとドッと疲れる(他人のエネルギーに敏感)
  • 人混みが苦手(他人のエネルギーに敏感)
  • 会社の雰囲気が悪いと疲れる(場の空気に敏感)
  • 霊に気づく(霊のエネルギーに敏感)
  • オーラや気などのエネルギーが分かる(見えないエネルギーに敏感)
  • チャネリング(目に見えない存在との交信)がしやすい
  • 境界線(自分と他人との適切な線引き)が弱い
  • 他人と同調しやすい(境界線越え・他者のエネルギーに敏感)
  • 共感力が高い
  • 自己肯定感が低い人が多い(心の傷を多く受けているため)
  • 物事の本質を見抜く力が高い
  • 真実を見抜く力が高い(洞察力の高さ)
  • 直感力に優れている
  • 情報処理能力が高い(常に敏感に外部情報を受け取っているため)
  • 思索にふけりがち(思考がたくさん湧く)
  • 空想や妄想をしがち
  • 内向的(エレイン・N・アーロンの調査ではHSPの7割)
  • 1対1や少人数を好む
  • 自分のペースを好む(他人のペースだとストレスが大きい)
  • 競争が苦手
  • 創造力が優れている
  • 芸術的才能がある

HSPは生きづらい

こうやってHSPの特徴を見ていくと、HSPは刺激を受けやすいので心身が疲れやすいです。
また、自分よりも他人を優先する他人軸になりがちで、他人のエネルギーを受けやすく、振り回されやすいです。

「生きづらい!」と感じるのも当然ですね。

HSPではない人にとっては全然問題ない出来事でも、HSPにとって刺激が強く、振り回され、ストレスを感じ、疲労してしまうのです。

個々の特徴の細かな解説や、対処法はまた別記事で解説します。

HSPの生きる道

HSPの自覚

私は自分がどうして生きづらいかがずっと分かりませんでした。

よっし~
よっし~
「なぜこんなにしんどいのだろう?」
「なぜこんなに苦しみや不安を感じやすいのだろう?」
「なぜこんなに悩みやすいのだろう?」
「なぜ他人軸から抜け出せないのだろう?」

この疑問は、HSPを知って解けました。

よっし~
よっし~
「なーんだ。資質なんだ!」

それが分かっただけで大きかったです。

私と同じように生きづらいと感じている人に「もしかしたら、私のの生きづらさはHSPのせいかも?」と気づくきっかけになればと思い、この記事を書いています。

生きづらさはHSPだけが原因ではないと思いますが、チェックリストや特徴を見て、HSPに当てはまると感じた人は生きづらさを解消できる大きなきっかけになると思います。

HSP=ネガティブという捉え方を変える

HSPの特徴って、基本的にはネガティブに捉えがちです。

私は、かつてはHSPの敏感さを「臆病」「神経質」「心配性」「弱い」「デリケート」「内気」「暗い」「引っ込み思案」「恥ずかしがり」「男らしくない」などと捉えていました。

まだ若かりしとき、好意のあった女性からこう言われました。

「あなたと力で戦っても負ける気しない。あなた弱そうだもん!」
よっし~
よっし~
ガーーーン!!

相当ショックでしたよ!
平気なふりをしましたが、心の中はぐちゃぐちゃでした。

幼少期から私は自分のHSP的な資質を嫌い、男性的な「強さ」にあこがれ、求めました。

しかし、男性的な強さは手に入らず、自分の資質を否定し、自己肯定感をすり減らしていく一方でした。

自分の資質を否定すると、その資質のよさも出せなくなります。

そのため、自分の資質を受け入れることが大切です。

また、HSPの敏感さ、繊細さは女性的な資質ですが、この資質を受け入れると、かえって男性的な資質も発揮できるようになり、「強さ」も出てきたのは不思議でした。

HSPの捉え方を変えるとHSPの資質を受け入れやすくなります。

ただ「感覚に敏感なだけ」です。
そこによいも悪いもないのです。

悪く捉えると「神経質」「臆病」「弱い」となりますが、よく捉えると「高い洞察力」「危機回避能力が高い」「高い創造力」となります。

よい悪いというレッテルを外して、ただの資質として捉えてみると、冷静に受け止めることができるでしょう。

エネルギーのコントロール法を学ぶ

HPSにとって絶対に身につけたほうがいいことは、ネガティブな影響を受けるエネルギーをいかにコントロールするかです。

HSPは知らず知らずの間に、他人や物や環境から影響を過敏に受けています。ポジティブな影響であれば問題はありませんが、問題はネガティブな影響です。

  • ネガティブなエネルギーを受けていることに敏感に気づく
  • ネガティブなエネルギーの影響を無効化するテクニックを身につける
  • ネガティブなエネルギーの影響を受けない体質にしていく

これが欠かせません。

いろいろなやり方があるので、今後また詳しく書いていく予定です。

ひとつ参考になるのが「境界線を引く」ことです。

境界線については下記の記事をご参考ください。

バウンダリー(心の境界線)を引けるようになる7つの方法

過去の心の傷を癒やす

先にHSPの資質についてこう書きました。

「資質」+「後天的な心の傷によって身についた過敏性」=「今の状態」

HSPは傷つきやすいため、ちょっとしたことでも心の傷になりがちです。

心の傷ができると、似たような出来事が起こったときに以前の心の傷と反応してしまい、過大反応してしまいます。

ただでさえ、傷つきやすく反応が大きいのに、以前の傷が相互反応してますます大きな反応になってしまいます。

エレイン・N・アーロンは著書の中で、心の傷を癒やすことの重要性を述べています。

HSPはその資質によって、たくさんの心の傷を抱えています。

幼少期に悲惨な出来事がある人だけに限られません。
普通に人生を送っていて、ある程度恵まれている人でも、HSPであれば傷を負っているのですから心の傷のケアは必須です。

もし、幼少時に親に放置されがちや、過干渉の場合は、より傷が深いのでより重点的に心の傷のケアをする必要があります。

心の傷をケアすれば、本来のHSPの資質レベルに抑えられるので、グッと対処しやすくなります。

先に述べた「ネガティブエネルギーのコントロール」も断然やりやすくなります。

HSPの長所を活かし、伸ばす

HSPにとって欠かせない2つのこと「ネガティブエネルギーのコントロール」と「心の傷を癒やす」ができれば、HSPの悪影響はほとんど受けなくなります。

そうなると、長所を有効に使えることになります。

  • 芸術的な才能を伸ばす
  • 創造性をビジネスで活かす
  • 他人への気配り、気づかいが役立つ仕事をする
  • 本質や真実を見抜く能力を活かして新たな発見や価値を生み出す
  • 洞察力を高めて、世の中の流れや、ビジネスの問題点などを探す
  • ネガティブエネルギーを早くキャッチして影響を食い止められる
  • 磨かれた直感を活かして自分によい選択をしていく
  • ポジティブなエネルギーに同調し、喜びやワクワクをより感じる
  • あらゆる物事の中に「愛」を見出す力を伸ばす
「自分の個性を活かせることってなんて素晴らしいんだ!」
「他人のエネルギーに影響を受けなくなると、こんなに自分らしく生きれるんだ!」
「他人といても疲れないし、こんなに楽しくワイワイ話せるようになるなんて!」
「世界ってこんなに美しくて、素晴らしいものなんだ!」

繊細に気づく力を極限まで伸ばすと、あらゆるものに愛や感謝といった極めてポジティブなものを感じることができます。
そうなると、世界の捉え方が断然優しくなり、心地よいものに変わります。

HSPは愛に気づく力が強い、素晴らしい資質です。

まずはHSPの資質を知ることが大切です。
それから対策ですね。

対策できれば素晴らしい未来になりますよ!